イタリアの商用車メーカーであるイヴェコ(IVECO)は、2017年9月に液化天然ガス(LNG)トラックやバスの国内投入を発表しました。
イヴェコはイタリアの商業車メーカー
- 1975年にイタリアで誕生
- 世界中で展開を行っている
イヴェコは1975年にイタリアの自動車メーカーであるフィアットなどのメーカーが合併して誕生し、現在はCNHインダストリアルの傘下にあたり、商用車や運輸機器、ディーゼルエンジンを製造しています。
イタリア以外での展開は、ヨーロッパ諸国や中国、インド・ロシア・トルコ・オーストラリア、アルゼンチン・ブラジル、南アフリカなど、世界中に工場を持ち販売を行っています。国内では後述する消防車が輸入されていましたが、今まで正規に展開されたことはなく、今回初めて日本市場への車両投入が行われます。
関連情報
イヴェコは天然ガス車のメーカーとしても知られる
- 1996年から天然ガス車を製造している
- 旗艦トラックと連結バスが投入される
イヴェコは1996年から天然ガスを燃料とした商用車を製造しています。天然ガス車はディーゼル車と同等の性能を持ちながらも運用コストが15%程度少なく、環境性能も優れていることがメリットとなっています。今後国内で登場する車両は、旗艦トラックであるストラリスNPと、連結バスのクリアリスになる予定です。
両備ホールディングスが取り扱う
- 岡山の両備ホールディングスが導入
- 日本とヨーロッパの間で結ばれたLNG協定も影響している
イヴェコの国内投入第一歩として、岡山県を中心にバスなどでの輸送業を行う両備ホールディングスが車両導入します。イヴェコ側は、完成車両やシャーシなどの提供を行う予定です。
今回の提携の裏には、経済産業省とヨーロッパ委員会の間で結ばれた「LNGの需要増加に対する認識共有と市場活性化への協力」という覚書も影響しています。このため、今後LNG車両の普及を目指した取り組みが進められると考えられます。
イヴェコの車両は過去にも採用された例がある
- 消防車に採用されたことも
- 2018年度に実車が登場
過去には国内でイヴェコの車両が活用されたこともあり、イヴェコ社とドイツのマギルス社が共同開発・製造しているはしご車の「イヴェコ・マギルス」が、全国の消防署にわずかながら採用されていました。これらのはしご車は水平以下の角度での使用が可能であったり、先端が屈折するなど、はしごに特許技術となる機能が備えられていました。
関連ニュース
イヴェコ、日本進出へ
http://fullload.jp/blog/2017/09/post-iveco0907CAP.php