全国で活躍する女性トラックドライバー、通称「トラガール」の人数は、2017年5月の発表で2万人程度と数えられています。国土交通省は、2020年までにトラガールを4万人に増やそうとしていますが、現状は伸び悩んでいます。
全国で採用イベントが開催されている
- 全国的に開催されている
- トラック乗車体験や座談会なども
トラック業界への参入が容易になる大型免許を取得している女性は、全国で13万人程度いますが、ハードルとなる部分があるためか、トラガールになっている人は少ないままです。トラガール増加対策としては、ドライバー未経験者などを対象に、全国でトラガールリクルートイベントが開催されています。
このリクルートイベントでは、女性限定のトラック乗車体験会、トラガールとの座談会なども行われ、ドライバーになりたい女性を対象に、実務的な部分の詳細が得られるようになっています。
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トラガールは大型車両のドライバーに多い
- ダンプなどの大型車両のドライバーが多い
- 会社の雰囲気が良い方向に変わる
現役のトラガールは、ダンプなどの大型トラックのドライバーに多くなっています。トラガールは現場での割合が1割に満たないので、マドンナ的な存在になるそうです。
中には、トラガールが加入したことによって、会社の雰囲気が華やかになって、風通しが良くなったとの話もあります。
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女性ドライバーだけの会社は人数を増やしている
- 女性が働きやすい環境作りが行われている
- 未経験者のサポートも行われる
トラガールが活躍している会社の好例としては、女性ドライバーだけのダンプ会社・ハートフルは人数を増やしています。この会社は、女性が働きやすい環境作りや、大型免許取得補助など、業界未経験者をサポートする取り組みが進められています。
また、厚生労働省は女性ドライバーの育児を支援する企業などに向けた助成金制度を設けています。トラガールを採用する企業は、このような制度を活用しながら、給料や福利厚生を向上させて、社内の雰囲気を良くすることが求められています。
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ドライバー全員が女性の会社、株式会社ハートフル
トラガール促進プロジェクト 助成金について
女性ドライバーへの配慮と課題
- 時間内で配達可能かつ、重量物の担当外に
- 家庭都合対応、体力に応じた仕事への配置
さらに、女性ドライバーの増加が著しい中部地方の事業者は、女性トラックドライバーに向けて上記のような配慮や、女性が多い事務所への配属などを行っています。これらに加え、女性ならではの都合や体力に応じた配置が課題になっています。
加えて国は、女性ドライバー向けのトイレを増やし、働きやすい環境作りを促進しています。2020年に向けて、トラガールがどれだけ増えるか注目されています。
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トラガール参入の壁とは?
http://www.weekly-net.co.jp/logistics/post-13534.php