労働局調査で労基法違反の事業場、8割に

  • 2017年08月21日
  • ヨンビス
ニュース
トラック下側

厚生労働省は、平成28年度にトラックなどの自動車を利用する4300以上の事業場を調査し、8割に当たる3600の事業場に法令違反が見受けられたことを公表しました。この法令違反の内容は、労働時間違反が55%、割増賃金の未払いが21%などに分類されます。

拘束時間が長く、記録もされていない

  • 拘束時間が集計されていない
  • 1日の拘束時間が24時間のケースもあり

長時間労働の実例としては、就労時間が日報とデジタルタコグラフに記録されていても、拘束時間や休息時間が集計されていないことが見受けられています。中でも、1日の拘束時間が24時間を超える日が続き、1ヶ月で400時間程度の拘束時間を確認されたケースや、時間外労働や休日労働が1ヶ月で100時間を超えていたドライバーも存在します。

このような違反業者には是正勧告が行われ、健康障害防止の面から長時間労働の削減指導も行われました。

重大・悪質な事業場は送検も

  • 配送中にくも膜下出血を発症
  • 過去に同様の違反を繰り返している

重大・悪質な違反が見受けられて送検された事業場は68件にのぼり、送検された事例としては、長時間労働のために配送中にくも膜下出血を発症し、労災請求が行われたケースや、過去に長時間労働で指導された事業場が、同様の違反を繰り返していたケースなどが挙げられます。

拘束時間と運転時間の最大目安

  • 拘束時間は1日16時間
  • 最大運転時間は2日平均で1日9時間

トラックの場合、労働時間の基準は拘束時間が1日16時間、最大運転時間は1日9時間程度と定められています。また、拘束時間や運転時間が長く続くとストレスにつながり、健康リスクも高くなってしまいます。この内容については下記の記事に詳しくまとまっています。

国交省、ドライバーへの健康管理を求める

労働基準違反を起こし送検された事業場は、2014年で40事業場、2015年で52事業場、2016年は54事業場と年々増えていて、問題視されています。

関連ニュース

事業場の平成28年度監督指導・送検状況について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000174269.html