古河ユニックは、昨年フルモデルチェンジを行った中型トラック向けクレーンの「G-FORCEシリーズ」を、小型トラック向けにもフルモデルチェンジして、2017年10月5日に販売を開始しました。
クレーンの操作性や環境性能などがアップ
- 先に行われた中型トラック用フルモデルチェンジが好評だった
- 小型トラックは操作性や環境性能などが向上
小型トラック向けモデルがフルモデルチェンジした理由は、2016年11月に中型トラック向けクレーンがフルモデルチェンジした際、ラジコンの操作性や事故防止用の警報機能などが評価されたことによります。
フルモデルチェンジによる機能向上は、ユーザーに好評だったため、小型トラック用クレーンのフルモデルチェンジも行われました。このフルモデルチェンジにより、クレーンの操作性や環境性能などが向上しました。
過負荷の防止強化や半自動運転が可能に
- 荷重の目視確認が常に可能で、過負荷などを防止可能
- ブーム操作が容易になり、半自動運転もできるようになった
操作性の部分では、正確な荷重を確認できるデジタル式荷重計によって、今まで不可能だった巻き上げ中以外での重さ確認ができるようになりました。また、作業可能範囲の把握も容易になり、クレーンへの過負荷による転倒事故を強固に防止できます。
クレーン操作に使うラジコンは、これまで上位モデルに搭載されていた、液晶への荷重表示が標準化されました。さらに、作業者のスキルに左右させないため、3段階の速度設定を利用できます。
ブームの制御については、従来の過負荷警報や転倒防止警報に加え、吊り上げ性能が低い前方をカバーする前方領域検出装置なども付属します。また、熟練の技術が必要だったブームの平行移動や垂直移動が、液晶付ラジコンによって容易に操作できるようになりました。また、オプションで動作を記憶させ、反復動作を半自動で行うことも可能です。
燃費向上や環境負荷の低減もできている
- エンジンポンプのサイズ変更で燃費向上
- 今後は大型トラックもフルモデルチェンジ予定
環境性能の部分では、エンジンのポンプサイズを大型化したことによって、回転数と燃費を抑えられます。加えて、新開発ウインチによって作業音が低減され、環境負荷が軽減しています。
今回発売される小型トラック用クレーンのURG290シリーズとURG260シリーズは、2機種合わせて年間3千台を販売目標に掲げています。今後は大型トラック用のクレーンもフルモデルチェンジする予定なので、クレーン機能の向上を考えている方は、購入を考えてみてはいかがでしょうか?
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