国交省、トラック隊列走行などに向けた高速道路の取り組みを発表

  • 2017年09月20日
  • ヨンビス
ニュース
駐車場のトラック

国土交通省は2017年9月14日に、「高速道路の整備や利用に関する今後の方向性」を示しました。この方向性は、高速道路の利用者の安全を確保した上で、使い易さを向上する取り組みとして発表されました。

トラックの輸送支援向けの取り組みも

  • 暫定2車線区間の4車線化
  • 連結トラック等に向けたSA・PAの整備

方向性の主な取り組み内容として、当初は4車線以上に計画されていた高速道路が、当面の交通量が少ないといった理由で暫定的に2車線供用にされている「暫定2車線区間」の4車線化や、ダブル連結トラック用にサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の整備、SA・PAを中間地点として活用するトラック中継輸送や無人トラックの隊列走行などが挙げられます。

中でも北海道の道央道や道東道などに多い暫定2車線区間は、災害時や大雪などでも通行が可能になるように4車線化が進められます。物流会社はこの車線増加によって、より円滑な流通網を築くことが可能になります。

しかし、財政上すべての2車線区間を4車線にするのは厳しいので、効果的な場所での付加車線追加や、両側3車線での運用なども考えられています。

SA・PAを活用した輸送支援も行われる

  • ダブル連結トラック用のスペース確保
  • 中継輸送促進のための整備

SA・PAの整備内容は、ダブル連結トラックの導入を推進するために、連結トラック用の分離・連結用スペースが設けられ、長距離運行時に中継地区でドライバーが交代する中継輸送(スイッチ輸送)を促進するための整備などが行われます。

中継輸送を活用することができると、不規則かつ長時間であるドライバーの乗務時間を減らしつつ、コスト削減を図ることが可能になるため、近年導入する企業が増えています。

無人トラックの隊列走行に向けた整備も進む

  • 東京~大阪間での事業化を目指す
  • 新東名高速道路の6車線化

無人トラックの隊列走行は東京~大阪間での事業化を目指し、官民で環境整備が進められます。加えて、物流幹線道路である新東名高速道路は、建設費用削減のために暫定4車線で作られているため、6車線化を目標としています。この新東名を活用してトラックの自動運転実験も行われています。

自動運転が実現できれば、トラックの走行中に事務作業ができるなど、ドライバーの作業負担を大幅に減らすことができます。政府は隊列走行の商業化を2022年までに行うことを目標にしています。

また、国土交通省は今後の課題として混雑状況に応じた料金体系や、次世代自動料金収受システムのETC2.0を普及促進・活用することなども挙げています。次回の会合で再度これらの検討を行い、今秋までに方向性を固める予定となっています。

SAのトラック駐車場、スマホなどでの予約を検討

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http://logistics.jp/media/2017/09/18/1978