国交省と環境省、連結トラックなどに補助金交付へ

  • 2017年08月21日
  • ヨンビス
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トラックタイヤ

国交省と環境省は、物流の効率化とドライバーの長時間労働改善を目的に、ダブル連結トラックやスワップボディコンテナ車両を導入する会社に補助金を出す方針を固めました。

これらのトラックは、ドライバー不足に対応できる車両と期待されていますが、高額であるため導入が進まず、補助金の交付対象となりました。

導入によって作業時間短縮

  • 作業時間短縮
  • ドライバー不足対策

ダブル連結トラックとは、大型トラックの後ろにもう1台分の荷台を連結させて、荷物を運搬できるトラックです。

このダブル連結トラックは、特殊車両の車両長上限である21メートル以下で製造されていて、1台で2台分の荷物を運ぶことが可能です。これによって、輸送効率向上、環境負荷低減などの効果が見込まれます。購入資金の3分の1が補助される予定で、主要路線を走行するトラックをダブル連結トラックに転換していく狙いがあります。

スワップボディの特徴

  • 車検とけん引免許不要
  • コンテナの積み下ろしが効率化

スワップボディコンテナはコンテナ部分が自立でき、別のトラックに積み替えが可能です。一見トレーラーのように見えますが、コンテナ部分は積載物扱いであり、けん引免許が不要となっています。

コンテナ部分は自立させることができますので、集荷先・納品先での待ち時間を解消させることが可能です。環境・国交両省は、コンテナトラックとの価格差の半額を補助する予定で、今後5年間で数百台の導入を目指しています。

ちなみにスワップボディコンテナについては、こちらの記事に詳しくまとめられています。

富士運輸、スワップボディコンテナにより手待ち時間解消へ

拘束時間や二酸化炭素を減らすことができる

  • 拘束時間の短縮
  • 二酸化炭素排出量の削減

運送業界は荷物の取り扱い個数が増えているにも関わらず、ドライバー不足が続いています。このため、休日出勤や残業が発生し、長時間労働の温床となっています。

ダブル連結トラックやスワップボディの導入が進めば、ドライバーの拘束時間短縮や、二酸化炭素の排出量も減らせるのではないでしょうか?

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連結トラック導入に補助-環境・国交省
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017081600670&g=eco