特殊車両の通行許可、申請数増加で1年近くを要する事態に

  • 2017年08月16日
  • ヨンビス
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特車許可

海上コンテナを運搬するトレーラーやトラッククレーンなど、総重量20トンから25トン、長さ12メートル、高さ3.8メートルの国土交通省が定める制限を超える車両は、道路によって特殊車両(特車)通行許可が無いといけません。

この通行許可は、全国各地で道路や橋梁の老朽化が進んでいるため、事故を防ぐためにも道路管理者の許可が必要になりますが、今、この特車許可が下りるまでに、地域によっては1年近くかかることもあるそうです。

許可が下りるまでに1年近くかかることも

  • 実際は1ヵ月から2ヵ月程度
  • 地域によっては1年近くかかることも

特車申請を行ってから許可が下りるまでは、標準的に3週間程度かかると言われていますが、実際は1ヵ月以上かかり、申請数が多い関東地方では2か月近くかかるとの話もあります。このため、業者の死活問題に発展しています。

申請処理に外部が加わった

  • 申請数が増加している
  • 業務が民間企業に委託された

近年は道路の老朽化対策や車両の大型化が進んだことにより、申請数が増えています。国の機関が受けた申請数は12年度で24万件、16年度で32万件になり、都道府県などの道路を含めるとさらに数が多いことが予想されています。また、オンラインでの申請が進んだことにより、国土交通省は申請業務を民間企業に委託しました。

許可審査に時間がかかっている

  • 道路情報の追加が間に合っていない
  • 道路によって個別申請が必要

特車許可の申請が行われると、道路情報便覧というシステムを基に審査されますが、未収録の道路が多いため審査に時間がかかっています。さらに、無許可車両や過積載車両への罰則が強化されてきていることから、コンプライアンス重視のため申請手続きをまめに行う業者が続出しています。加えて、国道や市町村道など、道路によって個別に申請を行わないといけないので、許可を得るのに時間がかかってしまいます。

このような状況を打開するため、国土交通省は2020年までに審査の期間を10日に短縮できるよう、道路情報便覧の収録数増加などの対策を行う予定です。

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http://logistics.jp/media/2017/08/14/1901