2017年09月12日 ニュース

農水省、トラックドライバーの労働環境改善を見越したシステムを強化

宅配トラック

農水省は2018年度以降、生産者、卸売市場、バイヤーに向けたトラックなどの予約システムについて、取り組み支援を行います。この支援については、農水省の平成30年度予算概算請求(PDF)で発表され、生産者と消費者がそれぞれメリットを受けられる仕組みになっています。

農林水産業の物流の仕組み

  • 主に生産者・卸売市場・バイヤーに分かれる
  • 流通形態が多様化している

農林水産業の物流は、農産物の生産を行う「生産者」、卸売を行う「卸売市場」、小売業や外食業などの「バイヤー」に分かれ、その間に商品を運搬する運送会社が入っています。

このケースに加えて、バイヤーが市場を介さず生産者から直接野菜を購入することもあり、流通形態は多様化しています。

マッチングサイト「アグリーチ」の活用

  • 輸送は自前で用意が必要
  • 今後はトラック情報掲載予定

この流通形態をさらに円滑にするため、農林水産省は今夏から農水産物取引マッチングサイト「アグリーチ」でサービスを開始させ、2017年9月現在、約350業者が登録しています。

アグリーチは生産者と卸売市場、バイヤーをそれぞれ双方向でつなぐことができ、売買商品や取引条件に応じて取引先の検索が可能です。

しかし、商品の輸送に関しては自前での用意が必要であり、取引不成立や想定外のコストが発生しています。このため来年度以降から、トラックの積載内容や運賃などの情報も掲載して、取引を円滑にできるようにする予定で、合わせてサイト登録者も増加させようとしています。

レンタルパレット導入支援も

  • 荷役作業の効率化が可能
  • 返送コストを抑えられる

さらに、農水産物市場に向けたレンタルパレット導入支援も行われ、手作業の積み下ろし時間を減らし、荷役作業の効率化も図られる予定となっています。

レンタルパレットは、必要な枚数だけ借りることができ、業者が回収を行います。このため、不要になった場所で返却でき、自社にパレットを返送するコストを抑えられます。

流通ルートの「見える化」を進める

  • 手待ち時間を減らせられる
  • 情報を入手しやすくし、取引を円滑にする

これらのシステムを強化することにより、流通ルートの「見える化」が行われ、手待ち時間が減って作業の効率化が可能になります。また、トラックドライバー不足や物流費の高騰などに対応するためにも、物流に関する情報を入手しやすくし、取引成立率を高めていくことを目標としています。

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http://logistics.jp/media/2017/09/11/1960