セミオートマトラックの運転方法とメリット・デメリット

  • 2021年05月15日
  • ヨンビス
ニュース

トラック市場で人気のセミオートマ。トラックのメーカーでは日野自動車、UD(日産ディーゼル)いすゞ自動車、三菱ふそうなど、メーカーごとに違いがあります。一口にセミオートマといっても実は、みんな同じではありません。ここではセミオートマの魅力、運転方法、メリット・デメリットなど気になるポイントを徹底的に掘り下げます。

ここまで知ってしまうと、MTにはもう戻れない!そうだったのか!いち早く気づいたドライバーさん、物流業者さん、一歩先ゆく勝ち組はここからスタートです。

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セミオートマ(AMT)とは?

セミオートマとはセミ【Semi=準】オートマつまりオートメーテッドトランスミッションのことで、頭文字をとってAMTとも呼びます。ギアチェンジの変速動作がAuto=自動になったトランスミッションは様々な問題を解決してくれます。

そもそもトランスミッションはMT(マニュアルトランスミッション)かAT(オートマチックトランスミッション)の二つじゃないの?とご存知ない方にちょっとCVTを含め基本をお教えしますね。トランスミッションの役目は、エンジンからの動力を効率よく車輪へ送るためにあります。その秘密はギア(歯車)なんです!

トランスミッションのシャフトには大小さまざまなギアが付いていますが、なぜそんなにたくさんのギアが必要でしょうか?遊園地のゴーカートを思い出してください。アクセルを目いっぱい踏んでも、一定のスピードはいつまでも変わらないですよね。もしギアが無かったら、そんな状態で走ることになります。

そこで変速機=トランスミッションの登場です。ギアの組み合わせによって低速回転でトルクを必要とする登坂や、スタート時のスムーズな走行ができたり、逆にスピードに乗るときにはあまりトルクを必要とせず高速回転でスマートな走行が可能になります。

●MT・・・マニュアルトランスミッションは、インシャフト、中間シャフト、アウトシャフトの三つのシャフトから形成されています。シャフトにそれぞれ大きさの異なるギアがついていて、人が操作して組み合わせることでローギア(低速回転)ハイギア(高速回転)の状態を作ります。ギアの切り替えの時は、動力をいったん遮断した状態にしてから違うギアに組み替えなければなりません。その際クラッチ板が間に入ることでうまく切り替えられる構造になっています。このクラッチ板を離す時に踏むのが、クラッチペダルです。

●AT・・・オートマチックトランスミッションは、トルクを増幅するトルクコンバーター式のAT=トルコンATがメジャーですが、MTとは形状が全く変わります。中央のシャフトには大きなギアがついており、そのギアの周りを複数の小さなギアが回っています。小さなギアは遊星ギアと呼び、まるで太陽の周りをクルクル回る星のような動きを行います。このギアの組み合わせが、車の走行状態に合わせ自動で行われるので構造がMTより複雑になります。

アクセルを踏んで加速した時に、エンジン音が一旦ガクンと途切れますよね。それはギアチェンジの音で、回転数の違うギアにいきなり切り替わったためにそのような現象が起こります。加速時よりも減速時の方が、車にかかるショックが大きいかもしれません。回転数が低くなれば、トルクも一気に落とすのでガクンとくる体感をおぼえます。運転席にクラッチペダルがないのも特徴の一つです。

●CVT・・・AT車の一種。コンティニュアンスリーバリアブルトランスミッション=継続的変数トランスミッション。こちらはギアの代わりに特殊なプーリーと呼ばれる二枚の円盤に、金属のベルトを挟んで回転します。プーリーは二本の隣り合わせたシャフトにそれぞれついており、その二個のプーリーをベルトが繋いでいます。

特殊なプーリーはベルトを挟む太さを変えることで、ギア比を変えて継続的に(シャフトを離す必要がない)回転力を落とさないまま効率よく動力を車輪軸へ伝えます。このCVTはアイシンAW、ジャトコ、ZF、ホンダなどがこぞって開発していますがガラパゴス携帯と同じように日本独自の技術です。各社のノウハウがあり、プーリー幅の制御や金属チェーンを使用するなど技術革新が目覚ましいトランスミッションです。

コストと省スペース性に優れているので、コンパクトカーや軽自動車を中心に搭載されています。CVTのウィークポイントであるラバーバンドフィールは、レクサスやトヨタRAV4、ハリアーにダイレクトシフトCVTが搭載され、スタート時の物足りなかった加速感が大幅に軽減されました。

●DCT・・・これもATの一種に分類されます。デュアルクラッチトランスミッション。クラッチが二系統あり、奇数段のギアと偶数段のギアが常に準備されているので、AT特有のギア組み換えのタイムロスがほとんどありません。クリープ現象がないのも特徴でAT車の弱点とされるトルク抜けがないと言われています。三菱ふそうのキャンター(2t)にデュアルクラッチ6段AMTが搭載されています。

セミオートマのトラックの上手な運転方法

セミオートマはトランスミッションの変速が自動ですが、何もかも自動ではありません。もちろんシフトレバーの操作もありますし、クラッチペダル操作が必要なことも。中には2べダルMTと呼ぶ人もいますが、最初から2ペダルではなくむしろ中古車市場では3ペダル(クラッチペダルあり)のトラックがまだまだ活躍しています。では運転のコツを見てみましょう。

一つ目のコツはペダルやスイッチ、レバーなどのタイミングを知る事です。車種や年代でも違いますが、メーカーによってAMTの名前が変わるのでシフトレバー付近のスイッチも確認が必要です。

①日野自動車(プロフィア)→プロシフト
E-COASTのスイッチON→アクセルOFFでNトラ状態慣性走行。インパネにダイヤル式のギヤセレクター。ミッションのアップダウンはコラムのシーケンシャルレバーで手元操作。

②いすゞ自動車(フォワード・ギガ)→スムーサー
フィールドカップリング・湿式多板クラッチ。3ペダル・発進・停止・バックなどクラッチ操作が必要。シフトのボタンでAMTのオンオフ。

③三菱ふそう(レンジャー・スーパーグレート)→イノマット・シフトパイロット
イノマットは3ペダル・発進・停止、・ックなどクラッチ操作が必要。トルコンATに近い。クリープトルク発生。 シフトパイロットは2ペダル・クリープ走行可能。

④UDトラックス(クオン)→エスコット
シフトレバー横に+と-あり。マニュアル切り替え時に使用。レバー根元に「ESCOT E・D」スイッチあり。ハンドル裏側にシーケンシャルレバー。ギア切り替え。クラッチ操作は発進時とバックのみ。

また、シフトレバーの横には「変速装置非常スイッチ」「車両停止後非常スイッチを押してください」と注意書きがあり、カバーを外すと緊急時に使用するスイッチが並んでいます。念のためこちらもそれぞれのトラックでスイッチを確認をしておきましょう。三菱のレンジャー(ダイヤル式ギヤセレクター)はダイヤルの隣にEMER=エマージェンシースイッチがあります。これでギヤに不具合があった時に車輛を動かすことが出来ます。

セミオートマのメリット・デメリット

では、セミオートマを導入した場合のメリットとデメリットは、どう分かれるのでしょうか?

メリット・・・セミオートマのトラックがこれだけ市場に広がったのは、ドライバー不足解消の要因も含まれています。普通自動車運転免許は7~8割以上の人がAT限定免許を取得するので、MTのトラックは運転できません。これを可能にしたのがAT限定免許でも運転できるセミオートマです。もちろん中型や大型はAMTでも普通自動車運転免許では最大積載量が2.0t未満(H29年3月12日法改正)・法改正前取得者は3.0t未満と決められているので運転できません。

デメリット・・・初期投資としてトラックを購入する場合、MTの方がAT車よりも構造上手ごろな購入価格なので割高なイメージがあります。ですが本当に割高でしょうか?考え方にもよりますが、新車で車両本体価格が150万円のコンパクトカーが下取りで100万円になったとします。同じように、新車の車両本体価格が500万円の高級車の場合に同じ条件下で下取り価格が100万円になるでしょうか?当然なりませんよね。

同じケースを考えてみると、購入価格が高いものは下取り価格も高く次の車両を購入するときに選択の幅がひろがります。またMTよりもメンテナンス費用がかかると言われますが、日本の車は世界的に見ても故障が少ないことで有名です。定期的にメンテナンスをしておけば、部品交換まで至るのは稀なケースと思われます。

人気のセミオートマのトラックがおすすめ

今まで何の気なしにセミオートマのトラックに乗ってきたドライバーさんも、これからトラックのハンドルを握るビギナーさんにもセミオートマトラックが、どうしてここまで人気なのかお分かりいただけたのではないでしょうか。ドライバー不足解消に、女性ドライバー進出が目立ちますよね。ですがそれだけでは人手を解消するにはまだまだ足りません。

トラックの見えないところでも、技術革新がすすんでいます。セミオートマ開発にグラム単位での軽量化を目指したり、当たり前になってきたオートクルーズ、オートパイロットなどトラックのAI化が進んだりと結果的にはドライバーの大きな助けになっています。もう、きつい、つらいだけの運転は昔の話かもしれません。

SDGs(エスディージーズ、持続可能な開発目標)の観点からも、これからの社会を後世に残していくために、セミオートマのような省燃費は大切なキーポイントとなっています。そんなセミオートマのトラックは便利で安心なだけでなく、より良い物流を支えていくために必要不可欠なトラックといえるでしょう。もちろん新車ばかりでなく、中古市場でも人気のセミオートマと一緒に明るい未来へシフトチェンジしてみませんか?

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セミオートマは省燃費でミッション操作が楽なので、ドライバーさんの疲労軽減になります。また運転中の操作が少なくなることで、左折の時の巻き込み防止やバックの視認の回数が格段にあがります。これで事故防止や安全運行の観点から、セミオートマがいかにドライバーにとっても利便性が良いかお分かりだと思います。

トラックのトランスミッションと連動して、オートクルーズコントロール・オートパイロットの自動運転はGPS情報とも深い関係があります。省燃費を実現するために、ヒューマンパワーを補い一度走行した道を記憶し、先読みをすることで適切なギアチェンジを可能にしています。

例えば少し先に登坂車線がある場合、手前でシフトアップの抑制→登坂車線ではシフトダウンで十分なトルクを車輪に伝達→頂上付近ではクラッチオフの慣性走行→頂上ではTOPギア→下りではシフトアップ→慣性走行と教科書通りのタイミングで、理想的な走りを実現します。

このようにトータルバランスを整える意味でも、AMTは欠かせない機能になっています。是非トラックのロングライフサイクルを目指すために、セミオートマをソリューションの一つとして考えてみてはいかがでしょうか?

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