ダンプの過積載の目安は?

  • 2021年07月07日
  • ヨンビス
ニュース

ダンプには様々な荷が積まれています。土砂や木材、鉱石やがれき、雪など積んでいる物は取り扱う業者によって様々です。またダンプの大きさによって、最大積載量が決まっています。ですが、どうやって重さが分かるのでしょう?もし過積載になってしまったら?罰則は自分だけ?目からうろこの防止対策を色々な角度からズバリ分析!そうかこれだったのか!

今回は過積載について当たり前の知識から、ここで知って良かった情報まで集めてみました。是非参考にしてみて下さい。

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過積載とは?

過積載とは、荷台に積んでいい最大の容量を超えて走行することです。過積載はダンプやトラックなどの貨物自動車によって積み荷の種類や、積み方、が決まっています。確かに運送業のトラックやダンプなど、一度にたくさん乗せて走った方が利益率は大きくなります。またダンプなどの土砂の運搬では、一回の輸送量が多ければ往復の回数が減りますよね。

例えば10tの土砂を運ぶ場合、1tずつ運ぶと10回走らなくてはなりません。ですがいっぺんに2tずつ運ぶと半分の5回で済んでしまいます。これにより、車両のガソリン代、人件費、作業日数が減りコスト削減になります。このように、どうやって経費を削減しようか早くて楽な方法を考えてしまうのです。これがなかなか過積載が減らない理由でもあります。

ですが、車の最大積載量を超えると驚くほどいくつもの影響がでます。

まず、ドライバーなどへの法的なペナルティ、荷台へのダメージ、路面のダメージ、積み荷のダメージのほか足回りのダメージや社会的制裁まで出てきます。どうしてこんなにも過積載の影響が出るのか、まずはダンプから詳しく見てみましょう。

サイズ別の最大積載量と荷台サイズの目安

ダンプの荷台に、土砂などを平らに乗せることをイメージしてみて下さい。荷台サイズが長さ1m、幅1m、あおり1mの場合1×1×1=1立米(㎥)となりますが積み荷の種類(土砂や乾燥した砂等)により比重が違います。比重1の場合1立米=1tですが乾燥した砂は比重が1.9なので1.9tになります。軽石と鉱石では、同じ容積でも重さが異なるのが比重の違いです。

  • 小型ダンプ(最大積載量3t未満)→荷台の全長3.05m、全幅1.6m、あおり0.32m=1.56立米(t)
  • 中型ダンプ(最大積載量6.5t未満)→荷台の全長3.4m、全幅2.06m、あおり0.34m=2.38立米(t)
  • 増トン(最大積載量8t)→荷台の全長3.45m、全幅2m、あおり0.65m=4.5立米(t)
  • 大型ダンプ(最大積載量6.5t以上)→荷台全長5.1m、全幅2.26m、あおり0.33m=3.8立米(t)

※あおり=高さ
※車両総重量は車両重量に乗車定員(一人当たり55キロ)に最大積載量を足した数字です。

過積載したダンプに対する罰則

過積載が発覚した場合、ドライバーは以下の罰則を受けることになります。

  • 過積載の割合5割未満(1tなら1.5t未満)→違反点数2点・反則金3万円
  • 過積載の割合5~10割未満(1tなら1.5t~2t未満)→違反点数3点・反則金4万円
  • 過積載の割合10割以上(1tなら2t以上)→違反点数6点・罰則6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金

積載物大きさ制限超過1点、積載方法制限超過1点、最大積載量の2倍(10割)を超過する貨物を積載して走行した場合、100万円以下の罰金刑が課される可能性があります。またこれとは別に、免許証の種類によって運転できる車両の大きさが違います。

特に増トン車は、中型トラックがベースになっているので最大積載量と免許の種類には注意が必要です。この場合、大型自動車等無資格運転に該当するので違反点数は12点です。行政処分前歴が0回でも免許停止90日になります。

ドライバーを使用する会社(事業主)が受ける罰則

運送会社などの事業主へは運行管理者資格者証の返納、資格取り消し。に該当。過積載運転に係る罰則があり、過積載5割未満(初回)10日×違反車両数が車両停止処分となります。さらに5割以上10割未満(初回)は20日×違反車両数が車両停止となり、10割以上(初回)では30日×違反車両数が車両停止処分となります。これが初回ではなく2~4回と回数を重ねるほど車両停止日数が長くなり最長は500日になります。

上記の自動車の使用停止には点数制度が紐付けされています。停止日数10日(違反車両数×日数)ごとに1点加算され、累積点数20点を超えると違反事業者名の公表。累積点数50点を超えた場合は違反事業者の事業の全部または一部の停止処分。累積点数が80点を超えると貨物自動車運送事業の許可取り消し処分となります。

荷主が受ける罰則

道路交通法違反となり再発防止命令(所轄の警察署長より)が出される、更に悪質とみなされた場合は10万円以下の罰金刑や、6カ月以下の懲役刑を科せられるケースも。貨物自動車運送事業法違反。再発防止等の強力要請書を発出。

過積載を行ってはいけない理由

一番怖いのは事故です。どんなに気を付けていても過積載によって、車の状態が大きく変わります。走行中のカーブでは遠心力が大きくかかってしまい、大回りになってしまいます。さらにスピードを出すと、ブレーキングの時に慣性の法則が働いて積み荷のバランスが大きく崩れてしまうケースに。実際、カーブで荷を積んだトラックが横転して事故になったケースがありました。

事故につながりやすい・・・重量が原因で、ブレーキを踏んだ時の制動距離が長くなり事故になる。タイヤへの負担が増加し、スリップしやすくなりタイヤが古いとバーストの原因に。荷崩れを起こして、道路に荷が散乱し事故の原因に。バランスを崩して横転事故の可能性も。トンネルや橋げたの高さ制限に引っかかり事故に。散乱した荷の撤去に時間と費用がかかるケースも。破損個所に居合わせた車両が事故にあう。

道路を損傷しやすい・・・重量により道路への負担が大きくなる。発進、ブレーキなどでアスファルトに負荷がかかる。荷崩れした荷が道路の表面を凸凹にしてしまう。荷台からはみ出た荷が、道路の法面や標識を破壊してしまう。

車体に負荷がかかる・・・荷台が壊れる。あおりが破損。荷台の油圧ポンプが破損。荷台が上がらない。ロープフックなどが破損する。エアブレーキの掛け過ぎでエアが無くなる。サスペンション、ブレーキ周りにダメージがある。タイヤが減りやすくなる。タイヤが潰れて路面との接地面積が大きくなり、燃費が悪くなる。

ダンプはベースとなるトラックのメンテナンスも大切です。走行距離が長いトラックは、こまめに点検しましょう。ダンプの現場は平らで路面状況が良い所ばかりとは限りません。アスファルトの上を走った次の日は、山奥の土砂を運搬している事も考えられます。そのためドライバーさんは、ダンプの荷の状態だけではなく天候にも留意しましょう。

過積載の原因となるのは、積み過ぎだけではありません。土砂の比重が大切なように、雨が積み荷に当たると水分を含んで重たくなってしまう事も考えなくてはなりません。雨が降ってきたら、積み荷にブルーシートをかけたり、積み荷そのものを減らしたりと状況によって過積載にならないよう配慮が必要です。

過積載を防ぐための対策

ダンプの過積載はどうやってわかるのでしょう。船だと、荷を積んで重たくなればなるほど喫水線が下がるので一目瞭然です。ですがダンプには一見してわかる目安が無いように見えますが、過積載にならないようにこんなポイントがありました。特に公共事業を請け負っている事業主は、過積載に対してかなり厳しく目を光らせています。もし違反などの行為があった場合、入札に参加できないなどのペナルティがあるので仕事をもらえなくなる可能性があるからです。

目視で計測する・・・ダンプの荷台、運転席の後ろに「最大積載量ここまで」のラインを付け目視で分かるようにする。またショベルなどで土砂を積む場合、車体の大きさに合わせそれぞれバケットの容量がきまっているので計算しながら積載量を確認する。

自重計を利用する・・・車両に荷を乗せたまま、計量が分かる自重計(重量指示計)にのって重さを量る。設置してある場所まで移動しなくてはならないのがネック。業界関係者の間では「カンカン(看貫)」と呼ばれている。ドライバーが計測するポイントに到着したら1回「カン」と音が鳴る。計測が終わったら発信してもいい合図に、もう一度「カン」と音が鳴る。ことから「カンカン」と呼ばれるようになった。と名前の由来を聞いたドライバーさんもいます。

制動距離をチェックする・・・荷を乗せたままドライバーがブレーキを踏んで、制動距離をチェックする。ダンプの運転歴の長いドライバーが感覚で判断する。大体は、積み荷がどのくらい荷台に積んでいるか、その状態で判断することの方が多い業者もいる。

監督職員を配置する・・・重量に対しての監督責任者を決めておく。また役職が監督とまではいかない民間事業の現場では、責任者を決めて過積載に関しての取り決めを現場の作業員に守らせるなどする。

その他タイヤの潰れ具合で、過積載かどうかを見極めている場合もあります。白バイが豊洲あたりで過積載をチェックするときも、実はタイヤの潰れ具合を判断材料にしているケースがあります。ポータブルトラックスケール(自重計)を設置して、どこでも量れるようにしているので気を付けましょう。

ダンプの過積載まとめ

ここまで過積載について詳しくご紹介してきました。過積載は、単なる違反ではなくドライバーや事業主、荷主にまでペナルティが及びます。さらにダンプそのものにも多大な影響があり、事故や車体の寿命を短くしてしまいます。運行前の点検や、メンテナンスはこまめにしておきましょう。また、整備や部品交換などの書類もきちんと取っておくと買取価格のアップに一役買います。

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