トラックのエアタンクの構造と主な用途|どのように点検したらいい?

  • 2021年09月09日
  • 五十嵐ポー
ニュース

トラックのエアタンクは、常時メーターをチェックすることが肝心です。

エアタンクのメンテナンスは初霜と関係があるのをご存知ですか?エアタンクはホーンをいい音で鳴らすのが本来の目的ではなく、ブレーキやサスペンション、トランスミッションの作動に大きな役割を担っています。

「エアタンクとエアリザーバーのちがいは?」「エアドライヤーってどんな機能を持っているの?」

エアタンクの故障と関係機器の警告など、今回はエアタンクについてエアではなく本当に調べてみました。他にはないここだけの情報がゴン攻め!是非参考にしてみてください。

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トラックのエアタンクとは?

トラックには中型、大型のサイズによってエアタンクの場所や本数が違います。燃料タンクは四角い形状で1~2カ所ですが、エアタンクは中身が気体なので圧力を均等に分散するためボンベのような円筒状の形をしています。材質は錆に強いステンレスが多いですが、錆止め塗料で黒くなっているタイプもあります。

車体の下部にあるため汚れが付きやすいのでサイドからカバーをして囲っているトラックもあります。カバーをすると汚れ防止とデザイン性も上がり全体的にスッキリ見え、空気抵抗を少なくするメリットもありますね。

運転席の燃料タンクの後ろや前輪の後部、スペアタイヤの下など車種によっては、後軸の後ろにあるシャシーの中央部分に取り付けるケースも良く見受けられます。分散してエアタンクを取り付けるのには安全性に特化した理由があります。メーカーによってはエアリザーバーと呼んでいますが、こちらもエアタンクの事を指します。

トラックのエアタンクの主な用途

ブレーキ

ブレーキはフルエアブレーキの場合、ペダルの踏み込み量によって空気圧をコントロールします。ペダルはブレーキバルブの吸排気弁を開閉=軽くても強力なブレーキング作用があります。

ブレーキにはコツがあって車をスムーズに停止させるには、停止予定位置の30m前後でペダルの30~50%ほど踏み、停止予定位置の5mほどにきたらペダルをゆっくりゆるめます。(踏み込み15~25%ほど)さらに停止位置の直前でごくわずかにペダルを踏んで停止させます。単純にブレーキ用圧縮空気圧が下がると、ブレーキが利きにくくなります。常時エアメーターのセグメントの位置に気を配り標準のライン内を保つようにしましょう。

ペダルを緩める際、すっかり緩めてしまった場合や、繰り返し踏んだ場合エアチャンバー内のエアが排出されて制動距離が長くなる傾向があるので、車間距離を多めに取りましょう。

エンジンブレーキをかける時は、補助ブレーキを使用することが原則です。トラックにはエンジンブレーキ、エキゾーストブレーキ、EEブレーキとリターダー(補助ブレーキ)が装備されています。クラッチを切ったりギアをNにすると補助ブレーキが効かないので、停止直前になってからクラッチを切りましょう。エアブレーキの踏み方について詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

トラックのカタログの主要諸元表に寸法や重量、性能のページがあります。そのエンジンシャシーの一覧表にブレーキについての項目があるので、スーパーグレートの例を見てみましょう。

三菱ふそうスーパーグレート FV(6×4低床)

  • 主ブレーキ形式 → 空気式(前後共)リーディングトレーリング
  • 駐車ブレーキ形式 → ホイールパーク・空気式車輪制動形スプリングブレーキ
  • 補助ブレーキ形式 → エンジンブレーキ

この他にアクティブブレーキアシスト(段階的衝突被害軽減・回避システム)があります。これはAIによって総合的にハンドリングやブレーキ、トランスミッションのギア操作などが働き、緊急時のブレーキングを補助してくれます。これにもブレーキやトランスミッションの操作でエアが使われます。

ちなみに補助ブレーキの電磁式リターダーはトラックのエンジンやトランスミッションによって、オプションか標準装備の設定がありますので、中古車買取などで車両を入れ替えた場合には、装備されているか確認してみましょう。

トランスミッション

トランスミッションは変速ギアの事で、走行中のトルクを駆動軸に伝える時に最適な動力を選択することができます。MT車は自分でギアを入れ替えますが、大型車になるとセミオートマ(AMT)の方が性能は良く自動でミッションを選択してくれます。オートマ(AT)とは違い手動でミッションを選択することもできるので、省燃費走行が可能です。このトランスミッションのギアを変える時に、エアの力で軽々とギアチェンジが行われます。詳しくはこちらの記事をどうぞ。

エアサスペンション

サスペンションは、タイヤから車体への振動を軽減する役割があります。一般の自動車はコイルスプリング(ばねのような形状)でショックを和らげますが、トラックの場合大きな重量を支えなければならないので、リーフスプリング(複数枚の板状のサスペンション)とエアサスペンションが主流です。シャシーとタイヤの間に大きなエアシリンダーがあり、エアの圧縮空気でシリンダー内が充満すると車体が持ち上がってサスペンションの役割を果たします。ハイトコントロールと呼ぶメーカーもあります。

走行するときには、エアサスで車高が上がりますが荷物の積み下ろしの際にはエアサスを下げて、車高を低くします。リーフサスペンションは安価で、構造も簡素ですが金属疲労や劣化と破損の危険性がありメンテナンスを頻繁に必要とします。一方エアサスは高価ですが乗り心地も良く、積み荷へのショックが少なくて済むメリットがあります。

エンジンが停止していても、車高を一定の時間だけ保持できるスタンバイ機能を備えている車種もあります。総軸エアサス車では、車軸ボタンがあり車高調整の車軸を設定できる仕組みになっています。積み荷の不均等状態で車体の安定が見られないと、エアサス制御ウォーニング(警告表示状態)になります。さらに荷台へフォークリフトで乗り入れすると、エアの消費が著しくなくなるので空気圧の不足に気を付けましょう。

エアサスのリモコンの不具合でも、ウォーニング(警告)がでます。エアサス制御ウォーニングは、エアサスペンションシステム自体に不具合があった時に表示されます。すぐに修理工場で見てもらいましょう。エアサスのコントロールができない原因に、パーキングブレーキを作動させている状態があります。こちらを解除すると操作ができるケースがあります。

トラックのエアタンク内の圧力の目安

エアタンクのゲージは、運転席にありスピードメーターなどのパネルに表示されています。エアメーターのセグメントは常に標準値にあるようにコントロールします。どのタンクにもエアが十分に充填されていることを走行前点検で確認しましょう。エアタンクにエアを充填するときはエンジンを始動させ、アイドリングさせて充填します。ブレーキを使いすぎたり、急ぐときには回転数を上げると充填速度はスピードアップします。

トラックのエアタンクに施されている主な安全対策

エアタンクは複数本のタンクが車体に装備されています。一つのタンクから万が一エアが漏れても、チェックバルブ(逆止弁)マルチプロテクションバルブが付いているので、いきなりブレーキが効かない!などの事が無いように安全性が確保されています。エアタンクの内部には仕切りがあり、2~3つの部屋に分かれています。これでどこかに穴が開いても、タンクのエアがすべて抜けるのを防ぐことができます。

エアタンクの中の空気は、ただの空気ではありません。湿気があると、気体になった場合の体積が1000倍になるといわれています。例えば1gの水分が混入したとすると、それが温められて気体になると1Lにもなります。このように逆のパターンもあると圧縮空気の力が半減してしまいます。このため、エアドライヤーでエアをしっかり乾燥させて湿気が無いように質の良いエアを充填しているのです。

トラックのエアタンクの点検方法

次にエアタンクの点検の方法をいくつかピックアップしてみました。これをこまめに実施すると、エアタンクの寿命が長持ちすると同時に不具合も見つけやすくなります。

水抜き

ドレンコックや、ピンの先端のドレーンリングを開けて水抜きをします。カートリッジの交換は10万キロもしくは1年どちらか早いタイミングが目安です。交換の作業は初霜の降りる3ヶ月より前に行うことが推奨されています。メンテナンスやスタッドレスタイヤへの交換もこの時期に一緒にするといいですね。

エアコックの確認

エアタンクについているコックとは栓のことで、ワインのコルク部分のような意味です。ここからドレン(凝水)を排出するための物で、コックをひねっても(開けても)中からエアが抜けずに液体だけ抜ける仕組みになっています。タンクの種類によってはコックではなくドレンリング(ピン先端に金具のリング)のパターンもあります。このコックやリングが甘いと、凝水がどのくらいたまったかわからずに不具合を見逃すことになってしまいます。同じく破損や欠損がないか、凝水を排出した際に目視で確認することをおすすめします。

トラックのエアタンク故障時の主な症状

エアタンクのドレンコック(車種によってはドレーンリング)を開けて多量の凝水やオイルが排出される場合、故障が考えられます。エアドライヤーが装備されている場合はドライヤーの故障、また乾燥剤の浸食が原因かもしれません。すぐに整備工場で点検してもらいましょう。

もし、高速道路上でブレーキやサスペンションの故障で事故を起こし、3時間以上通行を止めてしまうと重大な事故に該当しますので相当なペナルティがあるだけではなく、ドライバーとしての経歴にも汚点を残すことになります。会社にとっても、社会的な制裁を受けることになるので、エアタンクなどのメンテナンスを重点的にしましょう。

トラックのエアタンクまとめ

ここまでトラックのエアタンクについて詳しくご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?なんとなく知っていた方も、まったくご存知なかった方もエアタンクの構造の違いや用途の幅が広いことが分かったかと思います。

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