トラックの冷却水の基礎知識|点検・交換方法は?水道水で代用可能?

  • 2021年11月08日
  • 一括査定王編集部
ニュース

トラックを安全に走行させるために、エンジンを適切に冷やさなくてはいけません。そのために必要なラジエーターや冷却水について、昔と今とでは取り巻く環境がだいぶ変わってきました。

冷却水そのものの質や、スーパーLLCの登場、交換時のエア抜きのコツや長持ちするチェックポイントをまとめてみました。今回も冷却水の情報をオーバーフローぎりぎりでお届けします。是非参考にしてみて下さい。
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トラックの冷却水とは?

トラックや車のエンジンルームにはラジエーターが装備されています。これはエンジンを冷やす装置で、エンジンは燃料を燃焼させながら動力を生み出すので温度を下げないとエンジン自体が壊れてしまいます。そのエンジンを冷やすための方法が大きく分けて2種類あります。

水冷式のタイプは冷却水で温度を下げる方法で、もう一つは昔のポルシェなどのように、空気を取り入れて冷やす空冷式のタイプです。空冷式の方がエンジンルームはコンパクトになるメリットがあります。

冷却水の役割として、エンジンの周りを巡回して温度を下げます。Long Life Coolant=LLCと呼ばれるクーラント液がラジエーターの中に充填されています。要は不凍液なのですが、ただの水ではなくメインの溶剤としてエチレングリコール(第4類危険物)と水、防腐剤、酸化抑制剤、防錆剤、が混合されています。

エチレングリコールは石油系の溶剤で水に溶けやすく、融点が低い事から不凍液として使用されています。この融点ですが、実は水と混ぜることでさらに低くなる効果があり通常の融点はー12.6℃、濃度が30%で-15℃まで下がり、さらに濃度が50%でー36℃まで下がります。このため寒冷地(北海道や東北)では濃度を高くして、融点を下げた状態で走行します。

トラックの冷却水がエンジンを冷やす仕組み

冷却水はリザーバータンクに貯められ、フィルターを通って不純物を取り除きエンジン周辺のウォータージャケットを通りエンジンを冷やします。そこで温められた冷却水はエンジンからラジエーターへ行き冷やされます。このラジエーターは、細い管の集まりでそのパイプを巡回するときに冷やされてまたエンジンへ送られていきます。

昔のエンジンはボア周辺を大量の冷却水で冷やす方法でしたが、今は一番高温になる燃焼室周辺を重点的に冷やします。このように冷却カ所を狭めることで、暖気時間が短縮されて触媒の活性化を早めることが出来ます。

トラックの冷却水に異常があるときの症状

トラックの冷却水が高温になるなど、冷却水や周辺部分で不具合があると次のような現象が起こります。ドライバーさんが自分で対処できるトラブルもありますが、高温になった液体はやけどの原因になるので、ラジエーターに触れる際には十分注意しましょう。

吹き返しが起こる

ラジエーターやリザーバータンクから高温になった不凍液が漏れ出し、ラジエーターキャップやリザーバータンクのキャップから噴き出すことがあります。これは各キャップがきちんとしまっていなかった、キャップが破損していた、割れていた、などの現象でおこります。もしもこの現象になっていたら、すぐにキャップを外すなどせずに冷却水の温度が下がってからキャップを開けましょう。

また誤って口に入ってしまったら、エチレングリコールの成分で腎臓に結石が出来るかもしれません。速やかに医師の診断を受け、いつ頃どのくらい誤飲してしまったか報告しましょう。少し甘めの液体なので、あまり危険性は感じないかもしれませんが量によっては腎臓結石から腎不全を引き起こす可能性もあります。

冷却水警告灯が点灯・点滅する

冷却水が高温になると運転席のコントロールパネルにある、冷却水警告灯が点灯します。車種によっては点滅します。そのまま走行すると、エンジンが高温になり過ぎてオーバーヒートしてしまいます。警告灯はそのほかの原因でも点灯することがあるので、整備工場で見てもらった方が安心です。

補充した際に十分なエア抜きがされていなかった可能性もあります。エア抜きの方法としては、ラジエーターキャップをとってエンジンをかけ減り具合でクーラントを補充します。ラジエーターから空気がポコポコでないのを確認してキャップをしめます。この空気が抜けきらないと、冷却水が高温になった時に気体が膨張して体積が増え溢れてきます。

トラックの冷却水の点検方法

トラックの冷却水について、点検のポイントがあります。改めて走行前や、走行中もチェックしてみましょう。

リザーバータンクの確認

始業前点検では、タイヤのナットのゆるみや燃料計などのチェックをしますが、リザーバータンクの水量も点検します。ずっと異常が無くても、ラジエーターホースやタンク等どこかルートに破損があると冷却水がそこから漏れてタンク内の水量が減少します。補充するときには、濃度の低い補充液を補充しましょう。

水温計の確認

水温計は、冷却水の温度に直結します。高温になった時には、ラジエーターの破損や冷却水の減少を疑いましょう。エア抜き不足やキャップの締め忘れが無いかもう一度再確認しましょう。

冷却水の濁りの確認

冷却水が劣化してくると、濁りや変色などの現象がみられ質が低下します。冷却水の役割として、エンジンの冷えが悪くなるとエンジン自体にダメージがでます。大きな修理にならないうちに、冷却水を補充するなどして品質の保持を心がけましょう。

トラックの冷却水の補充・交換方法

冷却水の交換時期の目安として2年毎と言われますが、それは自家用車のような一般のガソリンエンジンです。UDのクオンのような大型トラックの場合は、50万㎞走行時もしくは4年のどちらか早い方のタイミングで交換することをおすすめします。交換するときには交換用の原液を使用し、普段の補充では原液を希釈した補充液を使用しましょう。

トラックの冷却水に関するよくある疑問

ここでよくある疑問にお答えします。トラックの冷却水について、皆さんがどうして?と一度は考えてみた疑問です。

水道水で代用しても大丈夫?

やはりコストの面で一番はこれでしょう。答えとしてはNOです。水道水には塩素で殺菌できても100%ではありません。また水道水や井戸水のように、冷却水が腐敗してきたり、錆の原因になる物質が含まれている可能性があります。不凍液を入れないと、冬場に凍ってしまい冷却水が巡回しない不具合が考えられます。整備手帳や、取扱説明書にある型番の冷却水を使用しましょう。社外品だと保証の聞かない場合があります。

冷却水にはなぜ色が付いている?

誤飲防止もそうですが、不凍液確認のために着色されています。純正品では2~3年交換の物は緑や赤色、7~8年交換の物は青となっています。中には社外品で青があるので気を付けましょう。

まとめ

ここまでトラックの冷却水やラジエーターなどについて、多角度からご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。冷却水といっても、仕組みや点検の方法などたくさんあって改めて気が付いた点があったら幸いです。エンジンの冷却がスムーズだと燃費が良くなり、カーボンニュートラルに向けて社会的な意味合いが大きくなってきますね。

そこで、いまお使いのトラックのエンジンがなかなか冷えない、オーバーヒートの頻度が近くなってきた、警告灯が消えないなどのトラックをお持ちであれば買換えのタイミングかもしれません。

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