増トン車とは?サイズの目安とメリット・デメリット、増トンの手続き

  • 2021年11月09日
  • 五十嵐ポー
ニュース

一見すると同じ様に見えているトラックですが、だいたい3軸のトラックが増トンではないか?と疑問に思ったことはありませんか?なかなか鋭い所に目を付けているトラック好きのあなたも、仕事でトラックに関わっているドライバーさんも実際どのくらいのメリット・デメリットがあるかご存知ですか?

さて今回は増トン車にターゲットを絞り、気になる手続きの方法まで詳しくお届けします。是非参考にしてみてください。
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増トン車とは?

トラックに使用される用語で増トン車があります。反対は減トン車です。主に中型トラックにこの用語を使いますが、実はトラックのカタログには増トンとは書かれていません。トラックの構造の中で重量のある積み荷を運搬するために部分的な変更をすることを指します。

エンジンを排気量の大きなものに乗せ換えたり、架装を大きくしたり重たくしたりするのが増トンではありません。中型トラックが大型トラックの箱(アルミウイング、ドライバンなど)を積んでいる状態をイメージしてみてください。

トラックを小型、中型、大型に分類するときによく2tトラック、4tトラックなどトン数で呼ぶことがあります。CMのヒノノニトンも耳馴染みがありますね。それは最大積載量の事で、車両総重量とは違います。

日野自動車のレンジャーでも4tのシャシーがベースで9tの積み荷が載せられるようになっている物があります。これが増トンです。見た目には普通のトラックでFGは2軸ですがGKが3軸になっていてキャリアカーのような重量のある積み荷を運ぶトラックがこのグレードです。

増トン車のサイズの主な目安

実寸のサイズを比較してみました。基準となるのは4tトラックです。今回は日野自動車のレンジャーを取り上げています。


※いずれもショートキャブ、2018年4月の主要諸元表より抜粋。

増トン車のメリット

大型トラックよりも購入費用・維持費用を抑えられる

最初から大型トラックを購入するより、中型トラックを購入する方が初期費用を抑えられます。中型トラックが新車で1,000万だとすると、大型トラックは2,000万円以上のコストがかります。

ちなみに今度三菱ふそうから発売されるキャンター(小型)のMTは400万円を切るお値段です。さらに、中型トラックはMT(マニュアル)、AMT(セミオートマ)、AT(オートマ)のミッションを選択することができ、MTの方がミッションの構造が単純な分、コストが魅力的なのもうなずけます。

輸送効率を向上させやすい

通常の中型トラックの2~4tの倍近くの積載量があるので、普通のトラック2回分の輸送量が1回で済みます。このため過積載にならずに、たくさんの積み荷を運搬できるメリットがあります。

中型サイズのため小回りが利きやすい

車両がカーブを曲がるときに、一番小さく回れる数字が最小回転半径です。4tの中型トラックで7mですが10tの大型トラックでは10mとなっています。ただ厳密に調べてみたところ、実際は11t積載できる増トンの中型トラックでは架装に合わせてシャシーを延長することもあり、それに比例して最小回転半径が大型トラックとさほど変わらないサイズになっています。

クレーンなどの架装も対応できることがある

重量のある積み荷を操作するクレーン(ユニック車)、重機の搬送車、キャリアカー、空港内作業車(飛行機に積むコンテナを運搬する車両)などがあります。車両購入時に何を積むかで、車両のサイズや架装のタイプを決定します。納車には半年かかるものもあり、昨今のコロナ禍では海外に部品の工場を持っているメーカーが、国内の工場に諸外国からの部品供給が滞っているケースも見られ納期の遅れが問題となっています。

増トン車のデメリット

中型トラックよりも税金が高くなる

自動車重量税は車両総重量によって納税額が決まります。このため最大積載量が増えると自動的に車両総重量も増えるので、納税額が上がります。

自動車重量税(営業用)


※このように1t増えるごとに2~3,000程の間で納付額が増えていきます。

大型免許が必要になる場合がある

最大積載量が2t未満なら普通運転免許の藩中ですが、4.5t未満になると準中型免許が必要です。さらに6.5t未満になると中型、6.5t以上を積載する場合には大型免許が必要になります。あくまで未満ですので、基本はその数字を超えてはいけません。違反行為になってしまうので重々気を付けましょう。増トン車は、大型自動車等無資格運転に該当すると違反点数は12点となり行政処分前歴が0回でも免許停止90日が科せられます。

トラックを増トンする手続き

増トンに必要な構造変更手続きとは?

増トンのトラックとして車検証の内容を変更しなくてはなりません。地元の陸運支局で手続きをして、増トンの車検を受けます。様々な書類を準備して、車両ごと陸運支局へ持ち込み車検をしてもらいます。

・構造変更手続きに必要な書類
必要な書類は次の物を用意します。

  • 構造変更申請書
  • 自動車納税証明書
  • 自動車重量税納付書
  • 自賠責保険証
  • 点検整備記録簿 などです。

・構造変更手続きの流れ
書類を用意したら陸運支局へ提出します。持ち込み車検スタイルなので、窓口に行って車検を受けて車検証を発行してもらいます。

増トン車は過積載に要注意

過積載に関しては厳しい罰則があり、ドライバーや荷主、事業主それぞれに罰則があります。

ドライバー

  • 過積載の割合5割未満(1tなら1.5t未満)違反点数2点、反則金3万円
  • 過積載の割合5~10割未満(1tなら1.5t~2t未満)違反点数3点、反則金4万円
  • 過積載の割合10割以上(1tなら2t以上)違反点数6点、罰則6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金

事業主、荷主

●ドライバーを使用する事業主が受ける罰則は大変厳しく、運行管理者資格者証の返納、資格取り消しに該当します。過積載運転に係る罰則もあり、過積載5割未満(初回)10日×違反車両数が車両停止処分となります。さらに点数制度があり累積点数20点を超えると違反事業者名の公表。累積点数50点を超えた場合は違反事業者の事業の全部または一部の停止処分。累積点数が80点を超えると貨物自動車運送事業の許可取り消し処分となります。

●荷主が受ける罰則として道路交通法違反となり、再発防止命令(所轄の警察署長より)が出されます。その上悪質とみなされた場合には10万円以下の罰金刑、6カ月以下の懲役刑もあります。

まとめ

ここまで増トン車についていろいろな角度から、ご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。合理的な理由で誕生した増トン車ですが、中古車市場でも人気の高い車種です。新しく増トントラックを購入したいときには増トントラックの買取・一括査定サービスとして「トラック一括査定王」をおすすめします。

次に入れ替える車両のコストを抑える方法もありますが、お手元にある増トンのトラックの買取価格が少しでも高い方がいいですよね。その買取金額を調べるのに何社も電話しなくていいんです。忙しいあなたのかわりに、トラックの情報を入力するだけで買取業者へ連絡してくれるので安心です。気になった方はまずはこちらへ。
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